競馬予想を楽しむ上で「どの馬がどんな脚質で走るのか、どう調べればいいのか分からない」という悩みを抱えたことはありませんか。
脚質の調べ方を知らずに予想をすると、思わぬ結果に戸惑ってしまうことも少なくありません。
そこで本記事では、競馬における脚質の基本から調べ方、使いこなすためのコツまでを分かりやすく解説します。
JRA公式データや競馬新聞、映像確認など具体的な手順も網羅しているので、初心者でも安心です。
競馬予想の精度を高めたい方は、ぜひ続きをご覧ください。
競馬における脚質の調べ方と具体的な手順

競馬で馬の脚質を把握することは、レース予想や馬券購入の際にとても役立ちます。
脚質を調べるためにはいくつかの方法があり、それぞれに特徴や利便性があります。
過去のレース映像や新聞、公式データや予想サイトなど、幅広い情報源を活用することで、馬の戦術傾向やレース運びを読み解くことができます。
以下では、具体的な調べ方や読み取りのコツを手順ごとに紹介します。
過去レース映像の確認
過去のレース映像を視聴することで、馬のスタートダッシュやポジション取り、直線での伸び脚などを実際に観察できます。
映像を見る際は、スタート後すぐに前につける馬か、中団や後方に控えるか、終盤で一気に追い込むかなど、各レースごとにチェックしましょう。
自分の目で馬の動きを確認できるので、データや文字情報だけでは分かりにくい細かな特徴も把握できます。
特に重賞や注目レースの映像アーカイブは、公式サイトや動画配信サービスで簡単にアクセスできることが多いです。
競馬新聞や専門誌の脚質表示の読み取り
競馬新聞や専門誌には、各馬の脚質が分かる記号や解説が掲載されています。
新聞ごとに表示方法が異なる場合がありますが、多くは先行、差し、追い込みなどの脚質マークで表現されています。
- 「逃」…逃げ馬
- 「先」…先行馬
- 「差」…差し馬
- 「追」…追い込み馬
このような記号を参考にして、各馬がどのようなレース運びを得意としているかをすぐに把握できます。
JRA公式データベースの利用
JRAの公式ホームページや「netkeiba」などの大手競馬情報サイトでは、過去レースの順位や通過順、上がりタイムなどの詳細データが検索できます。
公式データベースでは、馬ごとの過去走データのほか、レース中の各コーナー通過順位も一覧で表示される場合が多いです。
レース名 | 通過順位(1角-2角-3角-4角) | 上がり3F |
---|---|---|
○○記念 | 7-7-8-6 | 34.2 |
△△特別 | 2-2-2-1 | 36.1 |
このデータをもとに、どの位置取りで競馬をしているか分析できます。
出走表・成績表での先行位置分析
出走表や成績表には各馬の過去数走の通過順位が記されています。
スタートからゴールまで、どのポジションでレースを展開したかを読み解くことで脚質を把握します。
例えば常に前方を走っていれば「先行タイプ」、後方一気なら「追い込みタイプ」といった判断ができます。
コンスタントに同じような脚質で走っているか、レースごとに変化があるかも確認しましょう。
脚質傾向の統計データ活用
近年はデータ分析が発達しており、脚質ごとの勝率や連対率などの統計情報も簡単に取得できます。
脚質別の成績データを活用することで、コースや距離、馬場による好走傾向なども見えてきます。
自分が注目している馬が、そのコースで有利な脚質かどうか予想に役立てましょう。
各脚質の好走パターンを知っておくことで、より精度の高い予想が可能になります。
脚質記号やマークの意味
競馬新聞やネット情報には、様々な脚質記号やマークが掲載されています。
記号・マーク | 意味 |
---|---|
逃 | 逃げ馬、最初から先頭を走るタイプ |
先 | 先行馬、前方で流れに乗るタイプ |
差 | 差し馬、中団以降から追い上げるタイプ |
追 | 追い込み馬、最後方から一気に伸びるタイプ |
これらの記号やマークがレースの予想欄やコメントなどで記載されているので、脚質を読み解く際の指標になります。
ネット予想サイトの脚質評価参考
ネットの競馬予想サイトでも、各馬の脚質やレース展開予想がまとめられています。
専門の予想家やAIによる脚質評価も随時更新されているため、迅速に傾向を知りたいときにも重宝します。
予想サイトごとに評価基準や説明が異なる場合があるので、いくつかのサイトを比較しながら参考にしましょう。
独自のポイント解説や脚質適性分析なども確認できます。
競馬で使われる代表的な脚質の種類

競馬では、馬ごとに得意とするレースの進め方が異なります。
これを「脚質」と呼び、それぞれの馬の個性や戦略を知るうえで欠かせない重要な要素です。
脚質を理解することで、レース展開の予想や馬券選びがより楽しくなります。
逃げ
逃げはスタート直後から先頭に立ち、ゴールまでそのままリードを守ろうとする戦法です。
ほかの馬にペースを乱されにくいため、自分のリズムでレースを作れるのが大きな長所です。
ただし、後続馬に追い上げられると最後に力尽きてしまうリスクもあります。
- 好スタート必須
- スピード持続力が重要
- 最後の直線で粘る根性も必要
先行
先行はレース序盤から中団より前の位置をキープし、直線で一気に抜け出す作戦です。
スタートで無理をせずとも、良い位置取りができるのが特徴です。
逃げ馬のペースを見ながら競馬ができ、仕掛けどころの判断も大切になります。
ポイント | 主な特徴 |
---|---|
持続力 | 前半から最後まで一定の力を出しやすい |
位置取り | 好位でレースを進めやすい |
展開の影響 | ペース次第で有利不利が分かれる |
差し
差しはレース中盤以降まで中団に控え、最後の直線で鋭い末脚を発揮して馬群を抜けてくる脚質です。
前をいく馬の動きやペース次第で成否が分かれます。
抜群の加速力を持つ馬に向いている戦法です。
追い込み
追い込みは序盤は最後方あたりからレースを進め、直線で一気に全馬をごぼう抜きするダイナミックな脚質です。
スタートや序盤のペースは気にせず自分のリズムで力をためます。
前が崩れたときやペースが速すぎる展開で真価を発揮しますが、届かないことも多いので注意が必要です。
自在
自在は状況やペースに応じて逃げも先行も差しも臨機応変に対応できる脚質です。
どんな展開にも対応できるのが武器で、騎手の判断力と馬のセンスが活きます。
安定した成績を残しやすい反面、どの型にも秀でた馬と比べると個性が出にくい一面もあります。
脚質を調べる際に注意すべきポイント

競馬で脚質を調べる際は、単に過去のレース結果を見るだけでなく、複数の要素に目を向けることが大切です。
コースや馬場、鞍上の特徴など、さまざまな観点から総合的に判断することで、より正確な分析ができます。
競馬場ごとの脚質有利不利
同じ馬でも、競馬場によって得意な脚質が変わることがあります。
これは各競馬場のコース形態や直線の長さ、コーナーの数などが異なるためです。
- 直線距離が長いコースは差しや追い込みが有利になりやすい
- コーナーが多いコースは逃げや先行が好成績のケースが多い
- 地方競馬場などは脚質の傾向が大きく異なることもある
競馬場ごとの脚質傾向を公式サイトやデータベースで確認し、各馬の成績と照らし合わせることが重要です。
距離や馬場状態の影響
レースの距離や馬場状態も脚質に大きく影響を与えます。
短距離戦と長距離戦では有利な脚質が異なり、また雨や芝の状態によっても、勝ちやすいタイプが変化することがあります。
距離 | 有利な脚質 |
---|---|
短距離 | 逃げ・先行 |
中距離 | 先行・差し |
長距離 | 差し・追い込み |
さらに、馬場が重い場合や不良馬場の場合は、スタミナがある先行タイプが有利になりやすいです。
過去のレースでどういった条件で好走したかも、脚質の分析の材料になります。
鞍上(騎手)による戦術変更
馬の脚質は一定と思われがちですが、騎手の考えや作戦によって大きく変わる場合があります。
特定の騎手が乗ると逃げに徹したり、逆に無理せず差しを狙ったりと、戦法が大きく変わることも少なくありません。
いつもと異なる騎手が乗る場合や、得意戦法の違う騎手とのコンビでは、過去の脚質を鵜呑みにしないよう注意しましょう。
騎手のレース傾向や新聞などのコメントにも目を通して、戦術の変化まで加味することをおすすめします。
競馬予想に脚質データを活かす具体例

競馬で好配当を狙うためには、馬の能力だけでなく「脚質」を活用した展開予想が重要なポイントとなります。
脚質データを理解し、馬ごとの特徴を把握することで、展開の有利・不利や穴馬のチャンスを見抜くことができます。
ここでは、脚質データをどのように競馬予想に活かすか、具体的な方法を紹介します。
展開予想の基本
展開予想とは、レースで各馬がどの位置取りで進むか、どのタイミングで動くかを考える作業です。
脚質データがあれば、例えば逃げ馬が何頭いるのか、差し馬が多いのかなど、レースの流れを客観的に推測できます。
同じ脚質の馬が複数いる場合はハイペースになりやすく、逆に逃げ馬が一頭だけならスローペースも予想できます。
- 逃げ馬多数の場合…先行争い激化でペースアップ。後方から差してくる馬に展開が向きやすい。
- 逃げ馬一頭だけ…隊列が早く決まり、前残り展開になりやすい。
- 先行馬・差し馬バランス型…ペース読みが重要。馬場傾向とあわせて展開予想を行う。
このように、脚質データをもとに全体のペースや流れを読むことで、馬券の軸や穴馬を探す手がかりになります。
人気薄馬の脚質分析
穴馬を発見するポイントにも脚質データは役立ちます。
特に人気薄の逃げ馬や、展開の助けを受けやすい差し馬などは、意外な激走を見せることがあります。
馬名 | 人気 | 脚質 | 狙い目 |
---|---|---|---|
ファストスピード | 8番人気 | 逃げ | 他に逃げ馬少なく展開が向く |
シャドーアタック | 12番人気 | 差し | ハイペース濃厚で末脚活きる |
このように、人気薄でも展開やメンバーの脚質構成によってはチャンスが巡ってくる馬もいます。
単なるオッズや戦績だけでなく、展開と脚質から「走れるシーン」を見ぬくと予想の幅が広がります。
複数馬の脚質競合による展開崩れ
脚質が同じタイプの馬が多く揃うと、レースの流れが大きく崩れることがあります。
特に逃げ・先行馬が複数いる場合には、前が潰れるペースになりやすいです。
一方で、差し馬ばかりだとペースが緩んで、先行馬が簡単に残る展開もあります。
例えば、3頭以上の逃げ馬がいる場合、先頭争いが激化し中団や後方待機馬に有利な流れになります。
また、差し馬や追い込み馬に人気が集中している時、逆に意外と前が残るケースもあるので注意が必要です。
このようなケースでは、脚質分布を確認した上で
- ペースアップする展開予想時は「差し・追い込み」に注目
- 逆に前残り展開が濃厚なコースや馬場なら「逃げ・先行」もチェック
- 脚質競合が激しい場合は、思い切った穴狙いも有効
といったように脚質情報を活用すると、展開崩れにも対応できる穴馬券が狙えます。
脚質情報をもとに的中率を高めるコツ

競馬で的中率を上げるためには、出走馬の脚質を正確に把握し、その情報を活用することが大切です。
脚質ごとの特徴や、その日ごとの馬場傾向を読み解くことで、狙い目の馬を見つけやすくなります。
相手関係と隊列想定の重要性
脚質診断でまず意識したいのが、出走メンバーを比較し、それぞれの脚質がどのようにレースに影響するか予想することです。
逃げ馬が多ければハイペースになりやすく、差し馬や追い込み馬にチャンスが生まれます。
反対に、先行馬が少ないレースでは、速い馬が楽に前につけて展開利を得るケースも見られます。
- 出走馬の脚質構成を一覧で把握する
- 自分が注目する馬がどのポジションに付けそうか予想する
- 最終的な隊列や展開の流れをイメージする
こうした想定ができれば、過剰人気の馬を避けたり、配当妙味のある穴馬を見つけやすくなります。
データベースでの傾向チェック
過去のレースデータから脚質の傾向をつかむことも重要です。
競馬情報サイトや競馬新聞のデータベース機能を使えば、コース別やクラス別でどの脚質が有利か、頻繁に分析できます。
具体的には、以下のような表で傾向を比較するとわかりやすいです。
コース | 逃げ馬 | 先行馬 | 差し馬 | 追い込み馬 |
---|---|---|---|---|
東京芝1600m | ○ | ◎ | △ | × |
中山ダ1200m | ◎ | ○ | △ | × |
◎は特に有利、○はやや有利、△は普通、×は不利を意味しています。
このように、コースや距離、天候、馬場状態による傾向を把握しておくと、より精度の高い予想ができます。
直近成績との照合
脚質傾向だけではなく、直近の成績も必ず確認しましょう。
馬によっては過去と違う脚質に変化していることもありますし、展開の恩恵を受けて好走している場合もあります。
以下のような点に注意しましょう。
- 直近3~5走の脚質と着順を確認する
- 枠順や馬場状態ごとの成績を比較する
- 同型の馬との対戦時のパフォーマンスを見ておく
数レース分の成績を比較することで、今の馬の特徴や適性がよりはっきり見えてきます。
脚質の変化や、最近のレースでの展開による有利不利も事前に把握しておくと、無駄な買い目を減らすことにもつながります。
本記事で得られる競馬脚質調査のポイントまとめ

ここまで競馬の脚質の調べ方について解説してきましたが、調査の方法や見るべきデータが分かれば、より適切な予想や馬券選びに活かせるようになります。
脚質を調べることは、レース展開を読む上でも非常に重要なポイントです。
競走馬ごとに脚質が異なり、コースや展開でも有利・不利が変化するため、過去のレース映像や成績からしっかり確認することがおすすめです。
また、公式データや競馬新聞、各種サイトを活用することで、誰でも手軽に脚質傾向を探ることができます。
繰り返しになりますが、脚質の調査は競馬予想の精度アップに欠かせません。
ぜひ本記事のポイントを今後の予想やレース観戦に役立ててみてください。