競馬を楽しむ上で、「どの馬がどんな走りをするのか」気になる方は多いのではないでしょうか。
しかし、競馬の脚質一覧やその特徴を正しく理解できていないと、思うように馬券を当てられないことも少なくありません。
この記事では、競馬における脚質一覧を徹底解説し、それぞれの特徴や馬券戦略への活かし方までわかりやすくご紹介します。
脚質の基本から、レース条件・有利不利、名馬の事例まで詳しくまとめているので、「あと一歩で的中」という方にも役立つ内容です。
これからの予想にしっかり役立つポイントが満載ですので、ぜひ続きもご覧ください。
競馬の脚質一覧と特徴

競馬において「脚質」とは、レース中の馬の位置取りや走り方の傾向を指します。
馬ごとに脚質は異なり、それぞれに特徴や有利・不利となる場面があります。
主な脚質には大逃げ、逃げ、先行、差し、追い込み、自在などがあり、馬券を予想するうえでも重要なポイントとなります。
大逃げ
大逃げは、スタート後すぐに他馬より遥かに前に出る戦法です。
後続馬を大きく引き離してレースを引っ張り、自分のペースで走ることで後ろの馬に負担をかけます。
ただし、最後までスタミナが持たないと後半で失速しやすい傾向もあります。
めったに見られない戦法ですが、ハマった時には大穴を演出することもあります。
- 独特のレース展開を生む
- 馬のスタミナと逃げ能力が求められる
- 人気薄の馬が戦略的に選ぶ場合もある
逃げ
逃げは、スタートからすぐに先頭に立ち、その位置をキープしてレースを進める脚質です。
他馬に邪魔されず自分のリズムで走ることができる反面、直線で後続に追い上げられるリスクもあります。
ペースを落ち着かせて上手く逃げ切った時には粘り強さを発揮します。
メリット | デメリット |
---|---|
自分のペースで走れる | ゴール前で失速しやすい |
コースロスが少ない | 他馬にマークされやすい |
先行
先行は、スタートしてから好位(2~4番手あたり)に付けてレースを進める脚質です。
前の方でレースを展開するため、不利を受けにくく安定した成績を残しやすいです。
直線で早めに仕掛けて抜け出す場面が多く、競馬において非常にオーソドックスな脚質といえます。
差し
差しは、道中は中団あたりに位置し、最後の直線で一気に加速して前の馬を抜き去るスタイルです。
後半勝負となるため、瞬発力のある馬に向いています。
馬群に包まれるリスクはあるものの、展開がハマれば強烈な末脚を発揮することも可能です。
追い込み
追い込みは、レース序盤は最後方付近に控え、ゴール前の直線で驚異的なスピードを発揮して前をまとめて抜き去る脚質です。
レース展開やペースに大きく左右されやすく、不発に終わることも珍しくありません。
一方で、展開やペースがハマった際は華のある勝ち方を見せることもあります。
自在
自在脚質は、そのレースのペースや展開、枠順などを見極めて柔軟に位置取りを変えられる脚質です。
先行も差しも時には逃げもできるため、競走馬自身の能力と騎手の判断力が問われます。
自在性の高い馬は、さまざまなコースや展開で安定したパフォーマンスを発揮しやすいというメリットがあります。
競馬における脚質の重要性

競馬で勝つためには馬の持つ「脚質」が非常に重要な要素となります。
脚質によって馬のレース展開が大きく左右されるだけでなく、馬券の的中率や配当にも関係してくるため、多くのファンや専門家が注目しています。
また、騎手ごとに特徴的な戦法があり、それぞれの馬や競馬場に合わせた脚質選択が勝敗を分けるポイントとなります。
レース展開への影響
脚質は実際のレース展開に大きな影響を与えます。
代表的な脚質として「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」があります。
- 逃げ:スタート直後から先頭に立ち、そのまま押し切るタイプです。
- 先行:逃げ馬のすぐ後ろにつけて最後で抜け出すことを狙います。
- 差し:レース中盤まで馬群の中ほどに待機し、直線でスパートします。
- 追い込み:最後方から一気に追い上げてゴールを目指します。
これらの脚質のバランスや対戦馬との兼ね合いによって、レースの流れやペース配分が変わることが多くなっています。
馬券戦略への活用
脚質を理解すると、馬券を買う際に大きなヒントとなります。
特に人気薄の馬でも展開次第で勝つ可能性があるため、脚質ごとの特徴を生かした戦略は欠かせません。
脚質 | 有利な展開・条件 | 馬券戦略のポイント |
---|---|---|
逃げ | 小回りコースやペースが落ち着く展開 | 展開が落ち着きそうなら積極的に狙う |
先行 | 直線の短いコースや平均ペース | 安定感があり複勝や連系で押さえる |
差し | ペースが速くなりやすい大レース | 展開に左右されやすいがハマればアツい |
追い込み | 前がつぶれる消耗戦 | 人気薄でも期待値が高まる場合あり |
脚質を基準にした軸馬や穴馬の選択がレース的中率を高めるコツとなります。
騎手による戦法の違い
同じ馬でも騎手によって取る戦法が変わることがあります。
力強いスタートダッシュで積極的に前へ行く騎手や、じっくり構えて後方から追い込みを狙うタイプなど、騎手ごとの得意な戦法が存在します。
また、騎手と馬の相性も重要です。
例えば、短距離やダート戦では先行策が得意な騎手が重宝される場面も多く、長距離ではペースを読むのが上手な騎手が有利な展開を作ることができます。
競馬新聞やデータベースを活用して、騎手ごとの戦法や過去の成績をチェックすることで、より確かな馬券戦略を練ることができるでしょう。
脚質別に有利となるレース条件

競馬において脚質は馬ごとの戦法や得意な展開を示しますが、レース条件によって有利・不利が大きく変わります。
距離やペース、馬場状態がそれぞれに異なった影響を与えるため、こうした要素を知ることでレース予想の精度も高まります。
距離による有利な脚質
レースの距離によって有利となる脚質は異なります。
一般的には短距離戦では先行や逃げ脚質が有利とされています。
これは序盤からスピードを活かしやすく、他馬にペースを乱されにくいからです。
逆に中距離や長距離になると差しや追い込み脚質が台頭しやすくなります。
長い直線や最後のスタミナ勝負で持ち味を発揮しやすいのが理由です。
- 短距離(1200m前後) … 逃げ・先行が有利
- 中距離(1800m〜2200m) … 先行・差しが安定
- 長距離(2500m以上) … 差し・追い込みが有利
ペースによる有利な脚質
レース全体のペースも脚質の有利不利に大きく影響します。
ハイペースになると先頭集団がバテやすくなり、後方から進める差しや追い込み脚質の馬に展開が向きます。
逆にスローペースの場合は前で運べる逃げや先行がそのまま押し切りやすくなります。
ペース | 有利な脚質 | 理由 |
---|---|---|
ハイペース | 差し・追い込み | 前がバテるため後方脚質が届きやすい |
平均ペース | 先行・差し | 各脚質ともに力を出しやすい |
スローペース | 逃げ・先行 | 前で粘れるため有利 |
馬場状態による有利な脚質
馬場状態、つまり芝やダートのコンディションによっても脚質の有利不利は大きく変わります。
良馬場の場合はスピードが出やすいためどの脚質も力を発揮しやすいですが、重馬場や不良馬場では先行や逃げが残りやすい傾向です。
馬場が荒れると砂ぼこりやぬかるみによる視界不良、脚への負担が後方勢に影響するからです。
さらに道悪では内側を避けて外を回る馬も増え、結果として前で運んで内を突ける馬が有利になります。
競馬新聞・出走表での脚質の見分け方

競馬新聞や出走表には、出走馬の脚質が分かりやすく記載されています。
レース分析や馬券検討をするうえで、各馬の脚質を正確に知ることはとても重要です。
ここでは、脚質の見分け方や記号・マークの読み解き方について解説します。
印やマークによる表記
多くの競馬新聞では、各馬の脚質を表す特有の印やマークが使われています。
例えば、「逃」「先」「差」「追」などの文字を使って、それぞれの脚質を表現します。
「逃」は逃げ馬、「先」は先行馬、「差」は差し馬、「追」は追い込み馬を指します。
- 逃:スタートから先頭を奪い積極的なレースをするタイプ
- 先:2~5番手あたりで流れに乗りながらレースを進めるタイプ
- 差:中団・後方から長い直線で脚を伸ばして追い込むタイプ
- 追:ほぼ最後方や後方から一気に末脚を発揮するタイプ
新聞ごとに多少デザインが異なりますが、表記例を知っておくと便利です。
記号や矢印の見方
新聞や出走表では、脚質を示すために記号や矢印が使われることも多いです。
例えば、上向き矢印(↑)が逃げ、右向き矢印(→)が先行、下向き矢印(↓)が追い込みといった具合です。
脚質 | 主な記号・矢印表記例 |
---|---|
逃げ | ↑ N 逃 |
先行 | → S 先 |
差し | ⇨ C 差 |
追い込み | ↓ O 追 |
どの記号がどの脚質に対応しているかは、新聞の凡例欄を確認すると良いでしょう。
過去のレース結果からの判断
脚質は新聞だけでなく、各馬の過去のレース結果からも予想できます。
過去の成績欄を見ると、各レースでの通過順位や位置取りが記載されています。
たとえば、常に1コーナーや2コーナーで前の方にいる馬は「逃げ」や「先行」タイプ、毎回後方から追い込んでくる馬は「差し」や「追い込み」タイプと判断できます。
特に通過順位が全体を通して安定して前の馬は逃げ・先行の傾向が強いと言えるでしょう。
また、成績表の脚質欄を参考にすることで、情報がより正確になります。
代表的な名馬とその脚質

競馬における脚質は馬それぞれの個性を知る上で欠かせないポイントです。
ここでは歴代の名馬たちの脚質ごとの特徴や、印象的なレースぶりについて紹介します。
各脚質の代表馬の活躍や具体例を知ることで、レース予想にも一層深みが増します。
歴代の逃げ馬
逃げ馬はスタートから果敢に先頭に立ち、自分のペースでレースをリードする脚質です。
歴代の有名な逃げ馬には、サイレンススズカやツインターボがいます。
特にサイレンススズカは、誰も寄せ付けない大逃げを何度も披露し、ファンに強烈な印象を残しました。
以下は、代表的な逃げ馬の特徴です。
- 自分に有利なペースを作れる
- 後ろからのプレッシャーに強い精神力
- ゴールまで粘り切るスタミナ
歴代の先行馬
先行馬はスタートダッシュで前につけ、内外の位置取りを意識しながらレースを運びます。
歴代ではテイエムオペラオーやメジロライアンが有名です。
中盤以降もしっかり脚を残して終盤に備える競馬が持ち味です。
簡単な比較表で紹介します。
馬名 | 代表レース | 脚質 |
---|---|---|
テイエムオペラオー | 天皇賞・春 | 先行 |
メジロライアン | 宝塚記念 | 先行 |
歴代の差し馬
差し馬は中団や後方からレースを進め、直線でスパートすることで勝利を狙うスタイルです。
オグリキャップやトウカイテイオーがこのタイプの名馬として有名です。
豪快な末脚を繰り出す姿は観ている人の心を熱くさせます。
差し馬は道中の折り合いと、一瞬の切れ味が勝利への大きな鍵となります。
歴代の追い込み馬
追い込み馬は最後方付近からじっくり脚を溜め、直線で一気に全馬をかわす豪快な脚質が特徴です。
シンボリルドルフやナリタブライアンの鮮やかな追い込みは競馬史に刻まれています。
一発逆転のドラマが生まれやすく、ファンからの人気も高い脚質です。
自在型の名馬
自在型はペースや展開に応じて逃げ、先行、差しなどどの戦法でも対応できるオールラウンダーです。
グラスワンダーやスペシャルウィークなど、多彩な戦術で勝利した名馬が存在します。
自在型の馬は流れを見極めながら最善のポジションを選べる賢さと柔軟性を持っています。
競馬の脚質一覧を理解して活かすために

競馬の予想や観戦を楽しむ上で、馬の脚質を理解しておくことはとても大切です。
脚質とは、レース中に馬がどのような位置取りや走り方をするかを指します。
それぞれの脚質によって、レース展開や馬券の買い方も大きく変わってきます。
競走馬にはいくつかの代表的な脚質が存在し、それぞれに特徴や得意な展開があります。
競馬場や天候、枠順などによっても脚質の有利不利が変化するため、基本をしっかり押さえておくことが重要です。
脚質を把握することで、より的確なレース分析や予想につながります。