「3連複全通り買いに興味があるけれど、実際にどれだけの組み合わせが必要なのか、購入金額や回収率はどうなるのか不安…」と感じていませんか。
馬券の買い方に迷ったとき、全通り買いは「取り逃しを防げる」という魅力がある一方で、「本当に得なのか?」という疑問もつきまといます。
本記事では、3連複の全通り買いにかかる組み合わせ数の計算方法から、フルゲート時の具体的な金額、メリット・デメリット、成功させるためのコツまで詳しく解説します。
全通り買いが向くケースや他の買い方との違いなど、気になる実践情報を総まとめしました。
3連複全通り買いの賢い活用方法を知りたい方は、ぜひ本文をチェックしてみてください。
3連複を全通り買いした場合の組み合わせ数と購入金額

3連複全通り買いは、すべての馬の組み合わせを網羅して馬券を購入する方法です。
的中率は100%になりますが、組み合わせ数や購入金額が多くなるため、戦略としてのメリットやデメリットを理解しておくことが大切です。
全通り買いに必要な点数の計算方法
3連複は、出走馬の中から3頭を選び、その3頭が1着~3着に入れば順不同で的中となります。
すべての組み合わせを買う場合、「nC3」という計算式を使います。
nは出走馬の頭数を表し、「n×(n-1)×(n-2)÷6」が組み合わせ数です。
たとえば16頭立てのレースなら「16×15×14÷6=560点」となります。
フルゲート(18頭)の場合の全通り数
中央競馬の多くのレースではフルゲートが18頭です。
この場合、3連複を全通り買うときの組み合わせ数は「18×17×16÷6=816点」になります。
つまり、フルゲートの場合は816通りの馬券を購入することになります。
出走頭数 | 組み合わせ数(点数) |
---|---|
12頭 | 220 |
14頭 | 364 |
16頭 | 560 |
18頭 | 816 |
全通り買いに必要な金額の算出例
3連複は1点100円から購入できます。
全通りを買う場合、購入金額は「組み合わせ数×購入単価」で計算できます。
たとえばフルゲート18頭の816通りを1点100円ずつ買うと、「816×100=81,600円」となります。
もし1点200円ずつ買えば「816×200=163,200円」となります。
- 12頭立て全通り→220点×100円=22,000円
- 14頭立て全通り→364点×100円=36,400円
- 16頭立て全通り→560点×100円=56,000円
- 18頭立て全通り→816点×100円=81,600円
全通り買いの際の配当傾向
3連複は人気サイドが絡むと配当が低く、穴馬が上位に来ると高配当となります。
全通り買いをした場合、配当が平均的に低めのレースだと回収が難しくなります。
万馬券や数十万円の高配当もありますが、人気決着の場合は的中配当が大きく下回ることが多いです。
過去の傾向から、高配当狙いで全通り買いを選ぶ場合は慎重にレースを見極めましょう。
全通り買いの実践例と回収率
たとえば、18頭立てのレースで全通り(816点)を1点100円購入したとします。
この時の投資金額は81,600円です。
もし払い戻しが10,000円だった場合、回収率は「10,000÷81,600×100=約12.2%」のみとなります。
逆に、30万円の高配当が的中すれば「300,000÷81,600×100=約367.6%」に跳ね上がります。
ただし、長期的に見れば大きく負け越すケースが多いので、あくまでも資金に余裕がある時の一発狙いに向いています。
全通り買いに向くケースと向かないケース
3連複全通り買いには、向いているケースと向いていないケースがあります。
- 向いているケース
- 超大穴が絡むことが期待できる荒れたレース
- 出走頭数が少なめで全通りのコストが低いレース
- 向かないケース
- 固い人気決着が濃厚なレース
- 頭数が多くコストが高くつくレース
事前にオッズや出走馬の傾向を確認し、自分の予算と相談してから全通り買いを検討しましょう。
3連複全通り買いと他の買い方の違い

3連複全通り買いは、選んだ馬から3頭をすべての組み合わせで購入する方法です。
すべてのパターンを押さえるので、的中のチャンスは最大になりますが、その分点数が多くなりやすい特徴があります。
他の買い方と比べることで、効率やコストパフォーマンスの面でも違いがあります。
ボックス買いとの点数比較
ボックス買いとは、選んだ馬の組み合わせすべてを買う方法で、3連複全通り買いも広義のボックスの一つといえます。
例えば、5頭ボックスでは3連複の全通り数は「10点」となります。
以下の表は、ボックス買いと3連複全通り買いの点数の比較例です。
選ぶ頭数 | 3連複全通り数 |
---|---|
4頭 | 4点 |
5頭 | 10点 |
6頭 | 20点 |
8頭 | 56点 |
多くの馬を選んでしまうと点数が急増し、資金的な負担が大きくなることが分かります。
フォーメーションとの効率比較
フォーメーションは「1頭目」「2頭目」「3頭目」とグループ分けして馬を選ぶ買い方です。
全通り買いに比べて、自分の軸や本命候補を絞ることで点数を大きく減らすことができます。
- 全通り買い:すべての組み合わせを購入
- フォーメーション:狙いたい馬を中心にパターンを限定する
- 的中期待値は下がるが、コストパフォーマンスが良い
「どうしても外したくない本命がいる」「穴馬を押さえたい」など、目的に応じて使い分けるのがポイントです。
軸馬流し買いとの違い
軸馬流し買いは、1頭または2頭を軸馬として決め、その馬と組み合わせた他馬との3連複を買う方法です。
例えば、「1頭軸流し」なら、相手として選んだ馬同士で2頭を組み合わせる形になります。
この買い方だと軸馬が3着以内に来ないと全て外れてしまうリスクがありますが、人気馬を軸にすれば点数をかなり減らせます。
資金に限りがある場合や、勝負馬を見極められるときに有効な買い方と言えます。
3連複全通り買いのメリット

3連複全通り買いは、馬券を購入する際に全ての組み合わせを買う方法です。
競馬の初心者からベテランまで、多くの人に利用されている買い方であり、様々な魅力があります。
複数の人気馬や意外な伏兵馬が絡んだ時でも、当たりを逃さないのが特徴です。
的中確率の高さ
3連複全通り買いの最大の魅力は、その的中確率の高さです。
通常、3連複は3頭が着順に関わらず馬券内に入れば当たりとなるため、的中させやすい馬券として知られています。
全通り買いをすれば、どんな組み合わせでも的中する可能性があるのが大きなメリットです。
- 予想が難しい荒れたレースでも、とにかく当たりを拾いやすい
- 買い洩らしや選択ミスを防ぎ、「あの馬を入れておけば…」という後悔がない
- 高オッズも低オッズもすべてカバーできる
そもそも全頭の3連複パターンは「頭数×(頭数-1)×(頭数-2)/6」で計算できます。
例えば出走馬が10頭の場合、120通りを買えば全て網羅できます。
予想不要で確実に的中
予想に自信がない、または時間がない方でも3連複全通り買いを選べば、予想そのものをせずに的中できます。
競馬はしばしば展開や馬場状態によって有力馬が凡走することも多いものです。
そんなとき、すべての可能性をカバーできるこの買い方は精神的にも楽になります。
頭数 | 必要な組み合わせ数 | 3連複全通り買いのメリット |
---|---|---|
8頭 | 56通り | 予想に迷っても当てるチャンスがある |
12頭 | 220通り | 買い間違いがなく確実に当たる |
18頭 | 816通り | 大穴まで網羅できて安心 |
特に大人数でワイワイと競馬場や家でレース観戦を楽しむとき、「絶対に当てたい!」という方には全通り買いがうってつけの選択と言えます。
万馬券・高配当狙いの安心感
万馬券や高配当を狙う場合も、3連複全通り買いには大きな安心感があります。
荒れるレースで買い目を絞ると、せっかくの万馬券チャンスを逃してしまうことも。
全通り買いなら人気薄が絡んだときも確実に高配当をキャッチできます。
また、特定の条件下でのみ高配当が出やすいレース(例:ハンデ戦や2歳戦など)では、少ない頭数で全通り買いをしても投資額がそこまで膨らまず、リターンも期待しやすいのが魅力です。
的中重視派も高配当狙い派も、一度は試してみる価値のある買い方です。
3連複全通り買いのデメリット

3連複の全通り買いは、一見的中しやすい方法に見えますが、いくつか注意すべきデメリットがあります。
競馬で安定して勝つためには、リスクや資金配分をしっかり把握しておくことが大切です。
投資額の大きさ
3連複の全通り買いをすると、組み合わせが非常に多くなり、1点あたりの金額が少額でもトータルの投資額が大きくなります。
例えば、出走馬が10頭の場合、3連複の全通りは120通りです。
1点100円で購入しても1レースで12,000円必要になり、資金が少ない方には大きな負担になります。
このため、資金が続かずに途中で投資を断念してしまう可能性もあります。
トリガミ(元本割れ)のリスク
全通り買いでは、的中してもオッズが低い場合は払い戻し金が購入金額を下回る「トリガミ」になることが多いです。
特に人気馬が上位を占める結果になった場合、的中しても利益がほとんど出ません。
- オッズが低い組み合わせの的中確率が高い
- 期待したほどのリターンがない
- 的中しても実際には赤字になることが続く
下の表は、的中時の払い戻し例と投資額の比較です。
的中配当 | 投資額(全通り) | 損益 |
---|---|---|
2,000円 | 12,000円 | -10,000円 |
15,000円 | 12,000円 | +3,000円 |
9,500円 | 12,000円 | -2,500円 |
このように、的中しても利益が出ない場合が珍しくありません。
長期的な回収率の低下
3連複全通り買いを続けていると、長い目で見て回収率が低下しやすいです。
競馬の配当は控除率が存在するため、全通り購入を繰り返すと控除分だけ損失が発生します。
毎回大きな払い戻しを期待するのは難しく、配当が高い組み合わせを引き当てない限り利益を出し続けることは非常に困難です。
結果として、資金がじわじわと減っていくリスクが高くなります。
3連複全通り買いを成功させるコツ

3連複の全通り買いは、一見すると手堅い戦略のようですが、実際には的中率と回収率をしっかり両立させる必要があります。
賢く活用するためには、レースの選び方や資金の配分、配当の見極めが大切です。
それぞれのポイントを押さえて、着実に利益を目指しましょう。
適切なレース選び
3連複全通り買いで一番重要なのは、どのレースに投資するかの判断です。
出走頭数が少ない場合は、全通りの点数が少なくなり投資額を抑えられますが、配当が安くなる傾向があります。
逆に、出走頭数が多すぎると点数が飛躍的に増え、的中しても元を取れないパターンが増えます。
おすすめは、出走頭数が10頭から12頭程度で、ある程度波乱が予想できるレースです。
- 人気馬に不安要素があるレース
- 実力が拮抗している組み合わせ
- 天候や馬場状態の変化が予想される日
このような条件が揃うレースを中心に全通り買いを検討することで、失敗リスクを下げられます。
配当期待値の高い条件の見極め
全通り買いを「ただ買うだけ」では長期的にプラスになりません。
いかに「高配当が狙えるか」を事前に見極めることが大切です。
チェックポイント | 狙い目度 | 理由 |
---|---|---|
1番人気がやや不安定 | 高 | 人気馬が飛ぶことで配当が上がる可能性がある |
2~3頭強力な逃げ馬がいる | 中 | 展開が崩れて波乱になるパターンが考えられる |
穴馬の末脚が目立つレース | 高 | 人気薄が絡むことで高額配当が出やすい |
レース確定前のオッズや過去の傾向を把握し、少しでも高配当の可能性が高いと感じた時に全通り買いを選択しましょう。
資金管理のポイント
資金配分を間違えると、せっかく当たってもトータルでマイナスになることがあります。
まず全通り買いの必要額を計算し、無理のない範囲で予算を設定しましょう。
例えば、12頭立ての3連複全通りは220点。100円ずつで2万2千円が必要になります。
そのため、事前に必ず点数と投資額をシミュレーションし、下記の注意点を守って資金管理を徹底しましょう。
- 一度の勝負で無理な金額を使わない
- 的中時の配当で「トリガミ」にならないか事前に調べる
- 連続で外れることも視野に「余裕資金」で挑戦する
資金を守ることは負けない馬券戦略の第一歩です。
3連複全通り買いに関するよくある疑問

3連複の全通り買いは競馬ファンの間でも一度は考える戦略ですが、その実態やメリット・デメリットについてはよく疑問が寄せられます。
ここでは、多くの人が持つ全通り買いにまつわる疑問にわかりやすく解説していきます。
全通り買いは本当に儲かるのか
3連複の全通り買いは、理論上すべての組み合わせを購入することで必ず馬券は的中します。
しかし、すべての組み合わせをカバーする分、購入点数が多くなり、トータルの購入金額が大きくなります。
実際のところ、配当が低い組み合わせが的中した場合は、払戻金が購入金額に満たないことも珍しくありません。
以下の表は、例えば12頭立てのレースで全通り買いをした場合の組み合わせ数と買い目総額の一例です。
出走頭数 | 3連複全通り(組み合わせ数) | 100円あたりの全通り合計購入金額 |
---|---|---|
8頭 | 56通り | 5,600円 |
10頭 | 120通り | 12,000円 |
12頭 | 220通り | 22,000円 |
このように、特に頭数が多くなると購入金額が膨らみ、かなり高額となります。
よって、3連複全通り買いは儲かるというより、多くの場合は損失が出る可能性のほうが高いのが実情といえるでしょう。
少頭数レースではどうなるか
少頭数のレース、例えば7頭立てや8頭立ての場合は3連複の組み合わせ数も少なく、全通り買いでもそれほど大きな金額にはなりません。
以下は少頭数レースでの全通り買いに関する特徴です。
- 組み合わせ総数が少なく、購入資金を抑えられる
- 大本命の組み合わせが来やすく、低配当になる可能性が高い
- 波乱があって意外な馬が絡めばプラス収支のチャンスもある
とはいえ、少頭数で人気馬が上位を独占してしまうと、的中しても払戻金はほとんどトントン、もしくはマイナスになることが多いでしょう。
少頭数=楽してプラス収支、とは限らない点には注意が必要です。
全通り買いが効果的なシチュエーション
3連複全通り買いは基本的には効率の良い買い方とはいえませんが、状況によっては活用できる場合もあります。
効果的なシチュエーションには、以下のようなものがあります。
- 下位人気馬が入着しそうな波乱含みのレース
- 人気のバランスが拮抗していて、配当が全体的に高いレース
- キャンペーンや特典で還元が受けられるとき
また、券種の特性やオッズ分布をしっかり分析し、期待値の高いレースを狙うことが大切です。
無闇な全通り買いはおすすめしませんが、波乱傾向が強い場合などには選択肢の一つとして検討してみても良いでしょう。
3連複全通り買いに関する知識を活かして勝つために

これまで3連複全通り買いの特徴やリスクについてご紹介してきました。
全通り買いは的中の楽しさを味わえる一方で、購入点数が多くなり資金がかかるというデメリットもあります。
馬券の楽しみ方は人それぞれですが、全通り買いの場合でも自分なりの予想や資金管理のルールを持つことが大切です。
期待値やリターンについてしっかり理解し、自身の予算や目的に合った買い方を選ぶよう心がけましょう。
無理のない範囲で競馬を楽しみ、3連複全通り買いの知識をうまく活用して、自分なりの満足のいく結果を目指してください。